かつて、謎の生物「コウモリ」からの脅威を退けた「頭大砲くん」(幕張のファンタジスタ)。
その後、すっかり気が抜けてしまい、地下室でゲームばかりをして自堕落に過ごしていた。
そんなある日
頭大砲くんはゲーム内で知り合った「頭大砲ちゃん」とオフ会を開くことを約束し、勇気一つを胸に、久々にお出かけをする決意をした。
その時!
空から謎の光が降り注ぎ…あたり一面を照らしていった。世界に、異変が起きた。
その光を浴びた生き物は、ほんの一瞬で意識を失い正気ではなくなってしまった。人間・動物・植物・そして…頭大砲族の仲間までもが凶暴化してしまったのだ。
自然豊かで平和だった山も、森も、全て暴徒と化した生物により支配され、空にはマンボウが飛び、床には針が生え、もはや地獄のような有様に変貌してしまった。
ただし、無事だった者も居た。…そう、たとえば光のあたらない地下などに住んで居た者だ。
彼は 悲しんだ。
「お前たちが騒ぐから、小鳥が逃げてしまった……」
怒りと悲しみが、彼に秘められた力『戦士(ファイター)』としての力を復活させた。
「待っていろ!頭大砲ちゃん!」―秋の寒空に その叫びだけが、こだました。
単身世界を救うための
ながいたびが はじまる。